ここではiPhone搭載のSiriからNature Remoを使用して家電を操作する方法を紹介します。
Nature Remoについて
Nature Remo(ネーチャーリモ)とは、iPhoneなどのデバイスからWifi経由で連携して赤外線を送信するスマートリモコンと呼ばれる製品です。
例えば、外出先からiPhoneを操作することによって、エアコンや照明をONにしたり、OFFにしたりすることができます。タイマーを設定すれば、決まった時間にエアコンをONにするといったこともできます。
Nature Remoには温度センサー、湿度センサー、照度センサー、人感センサーがついていて、センサーの状態の変化によって家電を操作することもできます。
例えば、18℃以下になったら暖房をONにするといったことができます。
Nature Remoは、Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーに対応していますが、残念ながらアップル社の家電管理システムのHomeKitには対応していません。幸いIFTTTというWebサービスとの連携に対応しているので、IFTTT経由でNature Remoを操作することができます。
【方法1】ショートカットアプリを使用する
SiriからNature Remoを操作する方法は2つあり、まず1つ目としてショートカットアプリを使用する方法を紹介します。
この方法は、後から紹介する2つ目の方法と比較して、安く構築することができます。
この方法で使用するものは、Siriショートカット、ショートカットアプリ、IFTTTサービスとなります。
この方法ではSiriに以下のような命令をすることができます。
- 家電をONまたはOFFにする。
- IFTTTに登録した温度でエアコンをONにする。
- 外出先から命令をする。
以下のようなことができません。
- パラメータを持つような命令。例えば「暖房を20℃に設定して」といった”20℃”というパラメータを持つような命令。
- 状態を確認するような命令。例えば「部屋の温度は?」といった”温度”の状態を確認するような命令。
【方法2】Homebridgeを使用する
2つ目の方法は、Homebridgeを使用する方法です。
Homebridgeは、HomeKitを模すように動作するアプリで、プラグインを追加することにより様々なデバイスと連携することができます。HomeKitに対応した家電はiPhoneの「ホーム」というアプリから操作することができます。
Homebridgeは、RaspberryPi(RaspbianOS)にインストールすることが多いようです。
この方法ではSiriに以下のように命令することができます。
- 家電をONまたはOFFにする。
- パラメータを持つような命令。例えば「暖房を20℃に設定して」といった”20℃”というパラメータを持つような命令。
- 状態を確認するような命令。例えば「部屋の温度は?」といった”温度”の状態を確認するような命令。
- 「照明」、「ライト」、「ランプ」といった様々な表現を使った命令。例えば「ライトをつけて」でも「照明をつけて」でも照明をONにすることができます。
以下のような命令はできません。
- 外出先からの命令。室内からのみです。
外出先から命令をしたい場合は、ホームハブを追加する必要があります。
ホームハブとは、iPhoneとHomeKit対応製品を中継するための機器で、ホームハブとなれる機器としてはHomePod、AppleTV、iPadがあります。
どちらの方法がオススメか?
どちらがオススメかと言われれば、Siriへの命令の自由度が広いので、Homebridgeを使用する方法をオススメしたいです。
ただ、Raspberry Pi、さらにはホームハブまでそろえるとなると、お財布的には優しくないので、すべての人にオススメはしづらいです。さらにRaspberry Piの環境構築にも手間がかかります。
より詳細な環境構築方法については、後日に紹介しようと思います。